突然ですが、私は潰瘍性大腸炎という難病を抱えながら、生活の不安と向き合う日々を過ごしています。社会人になる直前にこの難病が悪化し、急遽、親から生活費として40万を借りることになりました。
「このままじゃダメだ」と思っても、体がついてこない――そんな自分に何度も悔しさを感じてきました。
それでも、生活習慣やお金との向き合い方を見直したことで、たった1年で借金40万を完済し、さらに120万円の貯金を作ることができました。
今回は、そんな私が実践してきた「お金を貯めるための具体的な工夫」と「難病と付き合いながらでもできた節約術」を、実体験ベースでお伝えします。
同じように体調やお金の不安を抱えている方の参考になれば幸いです。
実家暮らしにする
難病になると、一人暮らしのハードルは一気に上がります。急なトイレ、体調不良、食事や掃除すらままならないときに、やはり頼りになるのは家族の存在です。
そして実家暮らしの最大のメリットは、家賃がかからないことです。
(それでも私は3万円を家に納めていました)
月5〜7万円の家賃が浮くと、年間で60万円以上の節約になります。もし都内で暮らしていたら、さらに差は広がるでしょう。
もちろん、家族との同居には気を使うこともあります。それでも私は「プライドより健康とお金を優先」するという選択をしました。
長期的に病気と向き合う中で、「きれいごとだけでは生きていけない」という現実を感じるようになったのです。ある意味で、病気があるからこそ、プライドを捨てて合理的な選択ができるのかもしれません。
在宅勤務が可能な仕事に就く
難病で体調が不安定だと、毎日の通勤は大きな負担です。私自身、通勤中のトイレや体調の急変が怖くて、外に出るのが苦痛になっていました。
そこで現在は、在宅勤務(SE業)を中心に働いています。
在宅になると、自然と支出が減っていきます。
・「ついでにコンビニ」や「外でランチ」の習慣がなくなる
・交通費や衣類・身だしなみにかかるお金が不要になる
・昼食は家の残り物や軽食で済む
これだけで月に1〜2万円、年間で約20万円の節約ができています。働き方ひとつで、ここまで生活コストが変わるのかと実感しています。
自炊する
外食は基本的に胃腸に負担がかかるメニューが多いです。ラーメン、唐揚げ、ファストフード…どれも魅力的ですが、潰瘍性大腸炎という大腸の難病を抱える身には、正直つらい選択肢です。
そのため、必然的に自炊中心の生活へとシフトしました。ところがこの自炊、結果的に節約にもつながるのです。
たとえば、米・味噌・豆腐・魚・根菜などをベースにした和食中心の食事にすると、
胃腸に優しいだけでなく、一食あたり300〜500円で済むようになりました。
(外食で和食を食べると、だいたい1,000円は超えてしまいます)
さらに、体調の回復も早くなり、トイレの回数や腹痛の頻度も激減。
「節約=我慢」ではなく、「節約=体調管理」という考え方に変わりました。
まさに自炊は、健康面と金銭面の両方にメリットがある習慣なのです。
【まとめ】大きな支出を減らせば、お金は自然と溜まっていく
❶ 実家暮らしにする
❷ 在宅勤務が可能な仕事に就く
❸ 自炊する
難病を患っていると、何よりも「体調第一」ですが、その体調の波が収入や支出に直結する現実があります。
だからこそ、いざという時のためにお金の備えが必要です。そしてその備えとして、無理なく始められるのが「節約」なのです。
まずはできるところからで構いません。
無理せず、少しずつ「自分の体と財布に優しい暮らし」を目指してみてください。
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