「お金ない…」と感じた瞬間、胸が重くなりストレスを感じた経験はありませんか?
生活費がギリギリで、やりたいことを我慢しなければならないとき、人は大きな心理的負担を抱えます。
私自身も、持病である難病の再発が原因で、貯金が底をつき、親から多額の借金をした過去があります。また、その「借金を返すために」と割り切って、体調不良の中、働かざるを得なかったこともあります。
このような経験を通じて、お金がないこと、お金に縛られることがいかにストレスを生み出すか、そしていかに心身の健康にまで影響するのかを実感しました。
そこで今回は、
- なぜ「お金がない」とストレスになるのか(科学的根拠+参考文献付き)
- 「お金がない」ことでストレスを抱える日常生活の身近な例
- 「お金がない」ことでストレスを抱えた私の実体験
を紹介しつつ、どう向き合えばよいのかを考えていきます。
なぜ「お金がない」とストレスになるのか(科学的根拠)
① 不安が脳の働きを低下させる
プリンストン大学の研究(Mani et al., 2013, Science)では、経済的な不安を抱える人は IQが一時的に13ポイント低下する ことが確認されました。
これは「睡眠不足」や「徹夜明け」と同じくらいの影響です。
つまり「お金がない」という不安は、脳の認知機能を下げ、冷静な判断を妨げてしまうのです。
② ストレスホルモン「コルチゾール」の増加
経済的困難に直面すると、体内で コルチゾール が慢性的に分泌されます。
(McEwen, 2007, Annals of the New York Academy of Sciences)
この状態が続くと、
- 睡眠障害
- イライラや不安感
- 高血圧や免疫低下
など、心身にさまざまな悪影響が及びます。
③ お金ないと「やりたくない仕事」でも辞められない
心理学的に、人は自由度を失うとストレスを感じやすいとされています。
(Deci & Ryan, 1985, Self-Determination Theory)
つまり「やりたくない仕事でも、生活のためにやらざるを得ない」という状況は、強いストレス要因になります。
経済的な余裕があれば選べたはずの選択肢がなくなり、人生の満足度が下がってしまうのです。
「お金がない」ことでストレスを抱える日常生活の身近な例
では具体的に「お金がない」とどんな場面でストレスを感じるのか、身近な例を見ていきましょう。
- 突然の出費に対応できない
予期しない大きな病気などの出費に備えがないと不安が増し、大きな強いストレスになります。 - やりたくない仕事を辞められない
本当はその仕事をやりたくないのに「お金のために」や「今更転職なんてできないし…」と我慢をし続け、精神的に追い込まれると、強いストレスになります。 - 将来の夢や目標を諦める
お金がないことが理由で、趣味や旅行など、自分が本当にやりたいことが出来ないと強いストレスになります。
このように「お金がない」と生活のあらゆる場面でストレスが積み重なり、人生全体の満足度を下げてしまうのです。
「お金がない」ことでストレスを抱えた私の実体験
数年前、私は持病である難病の再発が原因で、貯金が底をつき、親から多額の借金をした過去があります。また、その「借金を返すために」と割り切って、体調不良の中、働かざるを得なかったこともあります。
- 体が悲鳴を上げる中、月々の借金を返すために働き続ける
- 常にお金がないことを考えてしまい、日々ストレスが蓄積していく
- 上記により体調不良が一向に良くならず、医療費の出費が増え、お金がない状態から抜け出せない
そんな日々を過ごしていると、「なんの為に生きているのだろう」という考えが浮かんでしまいます。今思い返しても、あの時期は人生の中でもトップクラスに辛かったです。
しかし、その経験を通じて気づいたことがあります。
実はお金がないことよりも、お金が貯まる未来が見えないことが一番のストレスだった ということです。
そこから私は一番効果の出やすい節約に真剣に取り組みました。お金を稼ぐよりもお金を使わないことのほうが圧倒的に楽だからです。
そして節約がうまくいきはじめ、借金をすべて返すことに成功。そこから貯金もうまくいきはじめ、徐々にお金がない状態からお金がある状態へと変わっていったのです。このお金があるという安心感が、私のストレスを圧倒的に和らげてくれたのです。
まとめ
「お金がない」と感じる状況は、脳や身体に大きなストレスを与え、人生の選択肢を狭めてしまいます。
- 科学的にも「お金がない」不安は脳機能を低下させ、ストレスホルモンのコルチゾールを増加させる
- 身近な生活シーンで「お金がない」ことは多くのストレスを生み出す
- 私自身の実体験からも、お金がないことでストレスが増し、将来への不安が増した
大切なのは、今すぐ収入を増やすことよりも「お金の流れを把握し、改善に向けて動くこと」です。
たとえ小さな節約だったとしても、「お金がないストレス」から抜け出すための安心感につながります。
もし今「お金がない」ことがストレスになっている方は、まずは 行動することを意識してみてください。
未来は必ず変わっていきます。
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